実は知られていない、スパイスたちに秘められた力

毎日暑い日が続きますが、だからといってアイスや冷たい麺類ばかりを食べてしまったりしていませんか?

しかしみなさんが毎年悩まされている夏バテは、冷房で涼しい屋内と猛暑の屋外、気温差の激しい場所を何度も行き来して自律神経が乱れたり、冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎて胃腸を冷やしたりするその行動が原因となっていることがほとんどなのです。

食欲が落ちてしまう夏だからこそ、毎日の食べ物で元気になれるように工夫してみましょう。

スパイス=薬!?

今は食材として多く広まっているスパイスですが、昔は薬としても使われていました。
主に中国やインドで、スパイスは食事の中で摂取する「天然の薬」として使用されてきた歴史があります。その代表的な作用は、「食欲増進」「殺菌」「消化促進」の3つ。そうです。つまり、スパイスには夏の疲れを吹き飛ばすのにぴったりの効果があるのです。

夏におすすめのスパイス

クミン

クミンといえばカレーに欠かせないスパイスの1つですが、実はこのクミンには食欲増進や消化促進、抗炎症作用などたくさんの健康効果がるため、料理の風味だけでなく、健康にも欠かせない存在なのです。もちろんカレーに加えることで、独特の香りと旨味がプラスされ、カレーの味を引き立てることができます。ですがそれだけではなく、肉や野菜料理、揚げ物、スープなどにも幅広く使うことができるため、食卓に取り入れやすく、味わい深い料理を手軽に楽しむことができます。

コリアンダー

コリアンダーは聖書やエジプト古文書、アラビアンナイトの物語にもその名が載っているという由緒ある薬草ですが、日本では近年ハーブとして爆発的な人気を得ています。
種はスパイスとして、生葉はハーブとして使われ、日本では「パクチー(タイ語)」「シャンツァイ(中国語)」などさまざまな言語で呼ばれています。
コリアンダーには抗酸化成分がたっぷりと含まれており、体内に蓄積した活性酸素を取り除く能力を持っています。これにより、年齢による衰退の防止や美肌の維持において重宝するでしょう。さらに、抗菌・抗真菌性能も認められており、特に胃腸炎や風邪の予防に資することが判明しています。

さらに、コリアンダーに含まれる成分には血糖レベルを下げる働きもあり、2型糖尿病の予防や改善の可能性が期待されています。また、鉄分も充実しており、貧血予防に有効な食材となります。リーフだけでなく、種子にも健康効果があり、とりわけ消化促進や血流改善の働きがあると見られています。
また、ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄などの栄養素を豊富に含んでおり、美肌作りにピッタリのハーブでもあります。
※妊娠中・授乳中の人は使用を避けてください。

ターメリック

二日酔い予防がすっかり定着したウコン。実はこれがターメリックと呼ばれ、カレー作りなどに欠かせないスパイスなのです。

ターメリックの主な効能
・肝機能の促進
・抗炎症作用
・抗酸化作用

・消化不良の改善

 

インドでは体調を崩すと「とりあえずターメリックを食べておきなさい」と言われるほど。体内の炎症を抑えあらゆる不調を改善するスーパースパイスとして扱われているのです。

シナモン

シナモンは、クスノキ科ニッケイ属の常緑樹の樹皮を乾燥させて作られたスパイスです。「世界最古のスパイス」とも言われ、甘く独特な香りが特徴です。

健康に役立つ多くの効果があるといわれるシナモン。

薬効の幅が広く、さまざまな生薬と組み合わせて漢方薬にもなっています。

シナモンの主な効能
・体を温める効果
・強力な抗酸化効果
・コレステロールや血糖値の改善

シナモンには、血のめぐりをよくして身体をあたためる作用があります。冷えからくる肩こりや関節の痛みにお悩みの方にもおすすめです。
また、老化によって細胞のはがれが生じ、毛細血管にすきまができると、血行不良や炎症の原因に。シナモンには細胞のはがれを密着する酵素を活性化させるはたらきがあり、毛細血管の健康維持に役立ちますよ。
シナモンには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、簡単にいえば、身体を老化から守る作用です。

肌のしわ・しみ・たるみを目立ちにくくする
免疫力の向上動脈硬化などの生活習慣病の予防
がんの予防
悪玉コレステロール値を下げる

シナモンには血糖値を下げる効果があることが知られています。
多数の研究によって糖尿病への効果が証明されており、空腹時の血糖値を下げることが示されています。

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